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2023年5月18日 木曜日
慢性痛について
痛みは大きく分けて「急性疼痛」「慢性疼痛」の2種類があります。体の組織が損傷して起こる急性痛は、その修復とともに痛みは解消します。慢性痛はケガや病気が治癒したにもかかわらず3か月以上も痛みが続きます。一番多いのは腰で、肩、膝と続きます。痛みの電気信号は最初に体中に張り巡らされた末梢神経がキャッチし、その信号は脊髄を通り脳の視床下部を経由し体性感覚野が受け取り痛みを感じます。同時に帯状回という部位で痛みという体験が記憶されます。この記憶が慢性痛と関わっています。人が感じる痛みと医学上の痛覚とは異なり、実は極めて個人的な心理体験といえます。痛みという主観的な感覚を相手に、自分も日々、診療に奮闘していますが、そこで「認知行動療法」。痛みを取ることを目標とせず、痛みが和らいだら何がしたいか、職場復帰から試合出場、旅行、趣味などモチベーションをつくり、痛みへのフォーカス(意識への集中)を外す、そんなカウンセリングから「運動療法」へとシフトします。これが、人に寄り添う整骨院というコンセプトの軸です
投稿者 岡崎整骨院