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2022年7月4日 月曜日
沈黙
映画シリーズ。「沈黙」原作 遠藤周作。監督 マーチンスコセッシ。戦後日本文学の金字塔を、自分の好きな俳優「ロバートデニーロ」と縁の深いスコセッシ監督が30年の構想を経て完成。淡々と進行する長編映画に興行収入は振るわずヒットしたとは言えませんが、素晴らしい映画です。自分にはクリティカルヒットです。江戸時代初期のキリスト教弾圧、神は沈黙したまま見捨てるのか、棄教がテーマで、小説には当初、カトリック教会が反発したそうです。ヒトがヒトたる所以に宗教が存在するのですが、世界で、またアメリカで宗教離れが進行しているそうです。全知全能の神は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教において同じなのに、それぞれのストーリーの違いが分断を生む。価値観の多様性、寛容な社会とか唱える事に辟易としてくるのでしょう。挙げ句の果てにはパラレルワールドの存在、仮想現実の世界が、量子力学のスプリット構造から説明出来たりすると、もうこの世界は一体何なのだろうと思いたくもなります。しかし、人の痛みや悲しみに寄り添う事は肌感覚で信じる、感じる事が全て、感じたこと全て。
投稿者 岡崎整骨院