体・健康豆知識
2023年11月27日 月曜日
骨粗しょう症について
高齢で背中が曲がるのは自然なことだと思いがちですが、骨粗しょう症が潜んでいます。背骨を構成する椎体の圧迫骨折したケースが多くなり、「いつの間にか骨折」といわれる所以です。日本の骨粗しょう症患者は男性400万人、女性1200万人。閉経後のホルモン変化で骨密度が低下するので女性が圧倒的に多くなります。骨粗しょう症の四大骨折は椎体、大腿骨、肩、手首。背中が曲がり重心が前に傾き、転倒リスクが高まる、椎体の圧迫骨折から連鎖する「骨折のドミノ」が懸念。椎体がつぶれた分だけ、身長が縮みます。数年で2センチ、4センチ減で要注意です。筋力低下も大きな要因です。そこで背筋を鍛える運動。ブログ「筋トレ@メニュー」でご紹介している、スーパーマンフライ、バッタのポーズが有効です。5秒キープを1日10回で予防効果が得られるとのこと。うつ伏せになると痛みがでる方はしてはいけませんが、一度、ご相談ください
2023年11月17日 金曜日
腱板損傷について
腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)のうち、特に棘上筋の損傷が好発部位ですが、腕を横に挙げた時に、水平付近で引っかかって痛みがでたり、擦れる軋轢音(ジョリジョリ)が確認されます。インピンジメント症候群。40肩、50肩といわれる関節が癒着する肩関節周囲炎とは違います。非ステロイド消炎鎮痛剤、ロキソニンの飲み薬も有効ですが、損傷は安静が第一です。疼痛が強い場合は局所麻酔の注射をお勧めする事もありますが、先ずは理学療法、当院では超音波治療で手術の選択を待たずに寛解し、治癒に至るケースが殆どです。夜間痛で夜も眠れない時は、肘の下に枕を置いて腕の重みが肩にかからないようにする工夫も必要です。2.3か月と長期を要する場合もありますが、損傷から断裂が拡がる前に受診、通院する事が望ましいと思います
2023年11月8日 水曜日
柔軟性について
体が硬い、柔らかいという状態とは。筋肉にはバネのような性質があり、硬い人はバネが強く、柔らかい人はバネが緩い状態と言えます。ストレッチのやりすぎは最大筋力を下げる理由に成り得ますが、これは筋トレでオールアウト、パンプするまでした時いえるのだろうかと。例えが当てはまるかですが、昔、料理で焦げた部分には発がん性物質があり、食べると良くないと、ずっと言われていましたが、ラットにおける実験で、ヒトへの影響は微細で、がんの罹患率の関係性は否定されているのと似て、芯を食っていないと思っています。エンドフィール(終末感覚)、痛く感じるギリギリまで、やりすぎを気にすることはナンセンスと。「関節周辺の組織の硬さ」も原因で、その組織とは、関節包や靭帯のことで、主にコラーゲン繊維からできていて、加齢により、コラーゲン繊維が癒着し、動きが制限、年齢を重ねると体が硬くなる要因です。「トレーナビリティ」。能力が向上する可能性は何歳からでもです。といっても、単調な動作の繰り返しで面白くないというのも事実ですね(苦笑)。日常生活動作アップなら、股関節と肩関節(腸腰筋、大殿筋、三角筋、大円筋)のストレッチで事足ります。ブログ(筋トレ@メニュー)にてヨガシリーズを展開しています。ご参考に。一ヶ月後の自分の変化をイメージしてニヤッとする、成長を楽しむことができたらと思います
2023年11月5日 日曜日
冷え症対策
冷え性に悩んでいる女性、よく問診します。チェックリストとして、朝起きた時、お腹が冷たい。平熱が36度未満。肩こり、頭痛、腰痛、膝痛が慢性である。便秘や下痢が多い。汗のかき方。PMS(生理痛)強い。これが複数当てはまるとです。温かい食事と浴槽の習慣をお勧めしますが、簡単マッサージも付け加えます。耳の端をつまんで引っ張る。手足の指をつまんで引っ張る。お尻と腰をゆする。の3種。また、当院の待合室の酸素バー(200円)も。冷えは万病のもと、体は温めましょうとの声かけは欠かしません
2023年11月2日 木曜日
100まで筋トレ
TVでお馴染みの順天堂大学スポーツ健康科学部、準教授の谷本道哉先生は筋トレの普及に励んでいます。「100まで生きる」ではなく「100まで歩ける」。全身の筋肉が平均して落ちるのではなく、太ももとお尻の筋肉は20代の頃の約半分に落ちます。サルコペニア、ロコモ、フレイルです。そこで3種。机につかまりフロントランジ。机につかまりプッシュアップ。椅子に座り上体反らし。が推奨されてます。栄養はタンパク質を意識。朝食の納豆卵かけご飯、NTKGがオススメだそうです。3日で1サイクル。1日レスト、休息を入れて、息長く継続をし「100まで筋トレ」。老後に貯金は老後に貯筋。これが、これからの老後資金と信じてやみません