体・健康豆知識
2025年2月21日 金曜日
更年期障害について
女性の平均閉経年齢は50才で、その前後に更年期症状が出る事が多く、60才を超えていれば、別の原因疾患を疑います。自律神経失調症状、精神神経症状、月経異常が主な症状です。ほてり、めまい、動悸、不眠、イライラ、うつ症状と多岐にわたります。なので、別の原因疾患の甲状腺機能異常(バセドー病、橋本病)、又、うつ病も視野に。そして、肩こりや、骨密度が下がる事により、腰背部痛も起こります。治療法は女性ホルモンの投与(内服や貼付)、婦人科の漢方の服薬です。悩まれている患者さんも多くいらっしゃいますが、2年から5年で症状は落ち着き、ずっと続くものではないとお伝えしています。当院では、スーパーライザーの星状神経節照射(喉元)で対応します。男性の更年期障害もあって、然るべくです
2025年2月10日 月曜日
ポリファーマシー
ポリファーマシーとは、多くの薬の併用が患者に害を及ぼしている状態の事を指します。例えば、膝が痛くなり整形外科へ→処方された痛み止め薬を服用→薬の影響で血圧が下がる→内科を受診し処方された降圧剤を服用→起立性低血圧となり、めまいやふらつきが起きる→耳鼻科でめまいやふらつきを抑える薬を処方される。といった悪循環です。処方による負の連鎖を「処方カスケード」と呼び、薬物起因性老年症候群の可能性が高まります。マイナンバー保険証に「お薬手帳」がリンクされるのは有効です。相談しやすい立ち位置である薬剤師、かかりつけを持つことは大きなメリットですね。自分は隣のウェルシア西佐津間店で、市販薬を買うだけですが、鎮痛薬について、質問を心掛けています。ロキソニンとかバファリンとかイブとかカロナールとかタイレノールとか、、NSAIDSとアセトアミノフェンの違いは把握しました
2025年2月6日 木曜日
遺伝子検査について
最新の遺伝子研究は患者と非患者のゲノム解析により異なる遺伝子の特徴を見極め、予防や治療の標的を精査するものとなります。しかし、単一遺伝子疾患というのは稀で、複合的に考えねばならず、検査結果は慎重に受け止めるものと専門家は警鐘を鳴らしています。ゲノム研究の技術の進歩は目覚ましく、あたかも、個の未来予想図が描かれていて、運命も決定付けられているよう。しかし、人生は複雑で厄介で、巷に溢れかえる様々な医療情報でさえ、占いのバイアスがかかっているように思う自分がいます。日々、患者さんの健康寿命に携わり、月々、日々に想うこと。非力で、微力な自分をいつも痛感しながらも、愚直に精一杯、一所懸命に地域医療に邁進していこうと思います。自分、不器用ですから
2025年2月3日 月曜日
睡眠の謎
脳を持つ生物は、外敵に気付きにくくなる睡眠、意識のオフライン化を、なぜ毎日行うのか、眠気の実態とは、根源的な所は謎だそうです。脳の覚醒を保つ「オレキシン」という物質を発見した筑波大学の柳沢正史教授(ノーベル賞級の成果)は語ります。睡眠は日中の記憶を整理するだけでなく、体で覚える「技能記憶」「マッスルメモリー」も定着、しっかり眠ると洞察力もアップするそうです。日中に突然眠気に襲われる居眠り病といわれる「ナルコプレシー」もオレキシンの消失によるものとか、不眠の60%は睡眠誤認で、実は中途覚醒はあるもの良質の睡眠は十分に取れているとか、週末の寝だめは時差ボケを生むとか、研究成果を発表しています。「寄生獣」というマンガでミギーが突然眠気に襲われる設定は深いな~と思ったりもしました。さて、春節は立春、暦の上では、いまから、ここからです。今、朝5時、目覚まし時計なしで、勝手に起きます。初老の自分が朝型になっているもの、自然なことのよう