体・健康豆知識
2025年1月30日 木曜日
夢を見るということ
私たちの脳は、日々、五感で得た情報を記憶しています。就寝中に整理整頓、分別作業が行われ、記憶のかけらがランダムにつなぎ合わされて、映像化されたのが夢の正体です。悩みや不安を抱えていると、「悪い夢」を見やすい傾向にありますが、葛藤を抱えて辛い気持ちになりますが、プレッシャーや不安といった感情を整理し、問題を好転させようと頑張っている「しるし」と捉えることもできます。しかし、忘れたいのに忘れられない恐怖により、途中で起きてしまうのは「悪夢」。繰り返し登場するのは、トラウマ(心的外傷)が関係していますので、区別が必要です。悪夢の筋書きをハッピーエンドに書き変える認知行動療法があり、夢であると自覚しながら夢を見る「明晰夢」ができると良いといわれます。又、「金縛り」について。体が疲れすぎ、かつ脳が興奮していると、入眠直後、頭は覚醒しているのに、筋肉が弛緩して急速に力が抜けていくと、体がマヒした状態になって動けなくなる入眠時幻覚で、「心霊現象」ではないようです。結論、睡眠環境を整えて、アロマテラピーなども活用し、一旦、悩みを棚上げして、「いい夢」見ましょう
2025年1月27日 月曜日
いびきについて
鼻から喉までの空気の通り道を「上気道」と言います。上気道が狭まるその摩擦音がいびきです。睡眠時無呼吸症候群の方は危ないいびきをされますね。横向き寝により気道を確保されると良いでしょう。上になる脚を前に出すとニュートラルポジションになり楽かも。又、飲酒によりいびきが大きくなるのは、アルコールにより筋肉が緩み、気道が狭くなることで起こります。舌筋の強化です。舌も鍛えられます。「あいうえお体操」「パタカラ体操」など健口体操が普及され、健康寿命に一役かっています。これから「就寝」についてのトピックを連投します
2025年1月22日 水曜日
痛風の誤解
最近の研究によって、昔の常識が、どんどん覆されています。痛風のプリン体由来の発症は10%で、勿論、「肥満」「飲酒」「加齢」は発症リスクを上げますが、遺伝的な体質による影響が強い事が分かりました。アジア圏に圧倒的に多い病気である事も、その裏付けです。尿酸値を7以下に下げる生活習慣、体重管理等は必要ですが、ビタミンCや牛乳の摂取も効果があるようです。話は変わりますが、風邪の予防にビタミンCという定説は否定されています。「常識を疑え」というキャッチーなコピーが溢れかえる今日この頃ですね
2025年1月14日 火曜日
高齢者の腰痛
腰痛の原因の一つに「固有感覚機能」の衰えがあります。筋肉、腱、皮膚、骨膜にはセンサーに当たる「受容器」が張り巡らされています。それが、衰えるとバランス感覚に問題が生じ腰痛を引き起こします。画像検査(X線、CT、MRI)で原因を特定できない一定数の患者に対し、その可能性を示唆します。高齢者に多く、受容器に特定の周波数の振動刺激を与え腰痛が改善する治験を国立長寿医療研究センターが取っており、腰痛に「振動」が有効と報告。当院はルティーナ(低周波、中周波のハイブリット電気治療器)を導入しています。テストの一つとして、「足踏み」。目をつぶって、その場で100回、1メートル以上動いていたらバランス感覚に問題があります。その改善を図るリハビリで腰痛を緩和していきましょう
2025年1月9日 木曜日
お風呂のススメ
「湯治」として古来から親しまれている入浴には「温熱作用」「静水圧作用」「浮力作用」の3つの健康効果が知られています。血行促進、痛みの軽減、睡眠の質の向上、自律神経の調整です。湯温40℃であれば、副交感神経優位となり、食後30分後の入浴が勧められ、90分後の就寝のタイミングが深部体温が下がり、寝つきが良くなります。積極的に取り入れたいものですね。ヒートショックは血圧の乱高下で引き起こされますので、浴室をシャワーでかけ流しておいたり、脱衣所を温めておく必要があります。当院では「オンパー」という超音波浴で手足の治療に活用、効果は実証されています