体・健康豆知識
2025年5月15日 木曜日
血流の改善を
血液がどろどろで流れにくい状態の事を、東洋医学では「瘀血」と言います。万病のもと。むくみ、しびれから腰痛や肩こり。頭痛、めまい、倦怠感。疲労感や皮膚トラブル。動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞。西洋医学では「血流が悪い」ことは病気とみなされない事が多いですが、内科医の中には、積極的に血液をさらさらにする薬と漢方薬を処方する先生は多くなりました。そして、瘀血対策は「ふくらはぎを動かす」ことから。カーフレイズ。ウォーキングも。深呼吸と合わせて。又、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなどの香味野菜。さんしょう、シナモンなどのスパイスも血流を促進する作用があります。あっ、今、NHKドラマで「幸せは食べて寝て待て」が放映され、薬膳が取り上げられています。良質のドラマです
2025年5月8日 木曜日
デスクワーク腰痛について
同じ姿勢で座っている状態が続くと、筋肉や筋膜は古いゴムのように硬くなります。特に「腸腰筋」。大腰筋、小腰筋、腸骨筋の総称で、腰痛の9割は腸腰筋が関係しているといわれます。その柔軟性を回復をするのに、ストレッチ体操を紹介。「シェー体操」「壁のび体操」など。又、腰に優しい座り方として、座骨に体重を乗せるということ。コツは、椅子に座り、上半身を後ろに少し傾けて、呼吸をしながらゆっくりと上体を起こす。又、胸を張る事により、ストレートネックの予防も腰痛改善になります。日常生活指導も、問診の中で、心掛けています
2025年5月4日 日曜日
スチランドラーサナ
ヨガで針の穴のポーズというのがあります。お洒落にサンスクリット語でwww。股関節、ハムストリング、腰部、臀部に効き、腰痛改善効果が得られます。ご自身でなかなか難しいという患者さんにサポートをしていくのですが、好評です。さて、本日は日曜日、GW真っ最中ですが、日曜診療、中日にリフレッシュ。来院をお待ちしております
2025年4月11日 金曜日
筋トレ器具の件
当院にも簡易な筋トレ器具を設置しています。ベンチプレス、レッグエクステンション、レッグカールの3種が可能です。体の筋肉量ベスト5は1位大腿四頭筋。2位大殿筋。3位三角筋。4位ハムストリングス。5位大胸筋。その内のベンチで大胸筋、レッグエクステで大腿四頭筋、レッグカールでハムをカバーします。ダイエットプログラムでも使用して筋肉量を効率的にアップ。膝関節に対するリハビリでも。筋トレBIG3はスクワット、デットリフト、ベンチプレスとなります。筋肉はエンジンに例えられます。ガソリン(エネルギー)を消費するのに50㏄の原付バイクと2000㏄の車では違いますね。多くのエネルギーを消費して脂肪を減らしていく試み、サポートしていけたらと思っています
2025年4月7日 月曜日
膝関節の損傷
スキーやサッカーなどに代表される膝を捻る動き(下腿部を固定し膝が外側に回転した状態)の特徴は、「不幸の三徴候」の原因になるということ。内側側副靭帯損傷(MCL)、前十字靭帯損傷(ACL)、内側半月板損傷。この3つは負のトライアングルを起こし、複合損傷の可能性が高くなります。MCLは理学療法で良好な結果を生む事が多いですが、ACLと半月板は断裂すると、自然治癒は望めません。関節鏡を使用しての手術、靭帯は縫合し、半月板は切除します。そして、その後のリハビリテーションが、完治に大きく影響します。サポーター、装具の選定、筋トレメニュー。そして、当院も導入している超音波治療(US-700)は有効性が高いです。スポーツ障害の整骨院としての矜持です
2025年3月16日 日曜日
検脈について
脈診で主に確認するのは、不整脈です。脈が飛ぶとか踊るといった感覚。心房細動を疑い、血栓(血の塊)ができやすく、血栓が脳に運ばれると脳梗塞の可能性あり、発生のリスクは健常者の5倍となります。ACジャパンのCMでの「なかやま検脈んです!」という啓発活動は多くの方の知られるところだと思います。簡単な健康習慣ですのでいかがでしょうか。大なり小なり、脳梗塞を患った患者さんは当院でも多く、知覚麻痺の後遺障害を残されているものですから
2025年3月13日 木曜日
疲労回復のセルフケア
疲労は万病のもと。セルフケアができるといいですね。首には神経が集中しています。タオル牽引を推奨。後頭部に細長く畳んだタオルをあてて、引っ張りながら首を動かします。丁寧にケアをすると自律神経が整います。又、漸進的筋弛緩法。難しい動作ではなく、仰向けになり、両手を10秒固く握った後、一気に力を抜く。ゆっくりとその動作の繰り返し。足の指、ふくらはぎ、太ももと末端から順に部位を変えていくと更に良いでしょう。食事では、豚肉のビタミンB1。シジミのオルニチン。イカやタコのタウリン。頑張って疲れちゃっているあなたへ、岡崎整骨院から
2025年2月21日 金曜日
更年期障害について
女性の平均閉経年齢は50才で、その前後に更年期症状が出る事が多く、60才を超えていれば、別の原因疾患を疑います。自律神経失調症状、精神神経症状、月経異常が主な症状です。ほてり、めまい、動悸、不眠、イライラ、うつ症状と多岐にわたります。なので、別の原因疾患の甲状腺機能異常(バセドー病、橋本病)、又、うつ病も視野に。そして、肩こりや、骨密度が下がる事により、腰背部痛も起こります。治療法は女性ホルモンの投与(内服や貼付)、婦人科の漢方の服薬です。悩まれている患者さんも多くいらっしゃいますが、2年から5年で症状は落ち着き、ずっと続くものではないとお伝えしています。当院では、スーパーライザーの星状神経節照射(喉元)で対応します。男性の更年期障害もあって、然るべくです
2025年2月10日 月曜日
ポリファーマシー
ポリファーマシーとは、多くの薬の併用が患者に害を及ぼしている状態の事を指します。例えば、膝が痛くなり整形外科へ→処方された痛み止め薬を服用→薬の影響で血圧が下がる→内科を受診し処方された降圧剤を服用→起立性低血圧となり、めまいやふらつきが起きる→耳鼻科でめまいやふらつきを抑える薬を処方される。といった悪循環です。処方による負の連鎖を「処方カスケード」と呼び、薬物起因性老年症候群の可能性が高まります。マイナンバー保険証に「お薬手帳」がリンクされるのは有効です。相談しやすい立ち位置である薬剤師、かかりつけを持つことは大きなメリットですね。自分は隣のウェルシア西佐津間店で、市販薬を買うだけですが、鎮痛薬について、質問を心掛けています。ロキソニンとかバファリンとかイブとかカロナールとかタイレノールとか、、NSAIDSとアセトアミノフェンの違いは把握しました
2025年2月6日 木曜日
遺伝子検査について
最新の遺伝子研究は患者と非患者のゲノム解析により異なる遺伝子の特徴を見極め、予防や治療の標的を精査するものとなります。しかし、単一遺伝子疾患というのは稀で、複合的に考えねばならず、検査結果は慎重に受け止めるものと専門家は警鐘を鳴らしています。ゲノム研究の技術の進歩は目覚ましく、あたかも、個の未来予想図が描かれていて、運命も決定付けられているよう。しかし、人生は複雑で厄介で、巷に溢れかえる様々な医療情報でさえ、占いのバイアスがかかっているように思う自分がいます。日々、患者さんの健康寿命に携わり、月々、日々に想うこと。非力で、微力な自分をいつも痛感しながらも、愚直に精一杯、一所懸命に地域医療に邁進していこうと思います。自分、不器用ですから