体・健康豆知識
2024年2月10日 土曜日
足底腱膜炎
朝の起床時や長時間座っていて、最初の数歩に踵から土踏まずに痛みが走る事があれば、先ずは足底腱膜炎を疑います。歩き出すとストレッチ効果で痛みが引くケースがあり、様子を見る方も多いです。職業でいえば、外交員、教師、ホテルの従業員など、また長距離ランナーや跳躍系のスポーツ選手に発症しやすいスポーツ障害でもあります。「かかとの骨」と「指の付け根の骨」に付着している厚い板、足底腱膜が足のアーチの下支えとなっていて、そこにかかる牽引力と圧迫力のストレスで引き起こされますが放置していると半年から1年かかる治りにくい箇所です。治療はストレッチと超音波の衝撃波の物理療法で寛解しますので、根気強い治療が心情の整骨院の得意分野です。ゴルフボールで土踏まずを易しくグリグリするのもディンプル(ぶつぶつ)が効果的。ご用意してます
2024年1月25日 木曜日
漢方薬について
東洋医学では「心身一如」といい不調という自覚症状があること自体を「未病」として治療の対象とします。西洋医学において検査で異常なしで病名が付かず以上という患者さんは多いのではないでしょうか。薬は「楽になる草」。生薬が原料で、安全性は高いですが、副作用がないという過信は禁物だったり、長く飲んでじわじわ効くイメージがあったりしますが、即効性を実感するケースも多いです。未病への漢方薬の処方として、疲労・倦怠感に補中益気湯。肩こりに葛根湯。関節痛に二朮湯。むくみに五苓散。不安感に半夏厚朴湯。漢方医、また薬剤師にも相談できます。かくゆう自分は十年来患っていた花粉症を小青竜湯で治癒した経験があります。因みに「薬屋のひとりごと」というマンガ、秀逸です
2024年1月17日 水曜日
概日リズム睡眠障害
体内時計のことを概日リズムといい、それが狂う事で生活の質(QOL)が低下する障害です。いくつかのパターンがありますが、スマホ、パソコン、テレビからのブルーライト、3交代勤務などの生活要因、精神的ストレス。「健康の基盤」なので見過ごす事はできないかもしれません。朝に太陽光、またはそれと同等の光を与える高照度光療法がありますが、人生の3分の1を費やしている睡眠、質の向上を図りたいと思う中で、毎日、目覚まし時計なしで朝5時に起きる自分も高齢者に多いパターンになります
2024年1月14日 日曜日
起立性調節障害
自律神経の不調により起床・起立時に体や脳の血圧が低下する循環器疾患です。小中学生の女子の発症率が高く、立ち眩み、倦怠感、頭痛、失神が多い症状。午前中に強く出て、朝起きれません。ホルモンバランスが崩れやすい女性に出やすい所以です。仮病や怠けといった周囲の誤解も患者さんを苦しめる一因。体内時計をリセット。起床時間を毎日一定、うつ伏せから起きる、散歩。筋力低下でも症状が悪化します。筋トレを。頑張りすぎは禁物です。周りの寄り添うサポートが必要、、、。コロナ禍のオンライン授業で3割増しとの報告もあります。社会性における疾患の影響を否応なく考えさせられます
2023年12月1日 金曜日
栄養摂取の最新研究
○○は体に良い、効くという情報は溢れています。炭水化物抜きダイエットが流行しました。しかし、極端な摂取制限は死亡リスクを高めるとの研究結果が発表され、警鐘が促されるや否や廃れました。脂質に関してもそう、死亡フラグが立ちます。ロカボ食(低糖質)が良いというのは血糖値が高い糖尿病には有効ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しという事でしょうか。もう一つ、目や皮膚の粘膜を正常に保つ栄養素としてのビタミンA、妊娠初期のサプリ摂取は赤ちゃんの先天性心疾患が発生する危険性が高まります。また、てんかんや精神疾患の内服薬、バルプロ酸、降圧薬の内服も危険要因となります。話変わりまして、早期認知症に対して、ケルセチンというポリフェノールが含まれる玉ねぎが良いとの情報、ポジティブシンキングの維持に役立つ可能性があるとの指摘が研究結果で。はい~情報は溢れています
2023年11月27日 月曜日
骨粗しょう症について
高齢で背中が曲がるのは自然なことだと思いがちですが、骨粗しょう症が潜んでいます。背骨を構成する椎体の圧迫骨折したケースが多くなり、「いつの間にか骨折」といわれる所以です。日本の骨粗しょう症患者は男性400万人、女性1200万人。閉経後のホルモン変化で骨密度が低下するので女性が圧倒的に多くなります。骨粗しょう症の四大骨折は椎体、大腿骨、肩、手首。背中が曲がり重心が前に傾き、転倒リスクが高まる、椎体の圧迫骨折から連鎖する「骨折のドミノ」が懸念。椎体がつぶれた分だけ、身長が縮みます。数年で2センチ、4センチ減で要注意です。筋力低下も大きな要因です。そこで背筋を鍛える運動。ブログ「筋トレ@メニュー」でご紹介している、スーパーマンフライ、バッタのポーズが有効です。5秒キープを1日10回で予防効果が得られるとのこと。うつ伏せになると痛みがでる方はしてはいけませんが、一度、ご相談ください
2023年11月17日 金曜日
腱板損傷について
腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)のうち、特に棘上筋の損傷が好発部位ですが、腕を横に挙げた時に、水平付近で引っかかって痛みがでたり、擦れる軋轢音(ジョリジョリ)が確認されます。インピンジメント症候群。40肩、50肩といわれる関節が癒着する肩関節周囲炎とは違います。非ステロイド消炎鎮痛剤、ロキソニンの飲み薬も有効ですが、損傷は安静が第一です。疼痛が強い場合は局所麻酔の注射をお勧めする事もありますが、先ずは理学療法、当院では超音波治療で手術の選択を待たずに寛解し、治癒に至るケースが殆どです。夜間痛で夜も眠れない時は、肘の下に枕を置いて腕の重みが肩にかからないようにする工夫も必要です。2.3か月と長期を要する場合もありますが、損傷から断裂が拡がる前に受診、通院する事が望ましいと思います
2023年11月8日 水曜日
柔軟性について
体が硬い、柔らかいという状態とは。筋肉にはバネのような性質があり、硬い人はバネが強く、柔らかい人はバネが緩い状態と言えます。ストレッチのやりすぎは最大筋力を下げる理由に成り得ますが、これは筋トレでオールアウト、パンプするまでした時いえるのだろうかと。例えが当てはまるかですが、昔、料理で焦げた部分には発がん性物質があり、食べると良くないと、ずっと言われていましたが、ラットにおける実験で、ヒトへの影響は微細で、がんの罹患率の関係性は否定されているのと似て、芯を食っていないと思っています。エンドフィール(終末感覚)、痛く感じるギリギリまで、やりすぎを気にすることはナンセンスと。「関節周辺の組織の硬さ」も原因で、その組織とは、関節包や靭帯のことで、主にコラーゲン繊維からできていて、加齢により、コラーゲン繊維が癒着し、動きが制限、年齢を重ねると体が硬くなる要因です。「トレーナビリティ」。能力が向上する可能性は何歳からでもです。といっても、単調な動作の繰り返しで面白くないというのも事実ですね(苦笑)。日常生活動作アップなら、股関節と肩関節(腸腰筋、大殿筋、三角筋、大円筋)のストレッチで事足ります。ブログ(筋トレ@メニュー)にてヨガシリーズを展開しています。ご参考に。一ヶ月後の自分の変化をイメージしてニヤッとする、成長を楽しむことができたらと思います
2023年11月5日 日曜日
冷え症対策
冷え性に悩んでいる女性、よく問診します。チェックリストとして、朝起きた時、お腹が冷たい。平熱が36度未満。肩こり、頭痛、腰痛、膝痛が慢性である。便秘や下痢が多い。汗のかき方。PMS(生理痛)強い。これが複数当てはまるとです。温かい食事と浴槽の習慣をお勧めしますが、簡単マッサージも付け加えます。耳の端をつまんで引っ張る。手足の指をつまんで引っ張る。お尻と腰をゆする。の3種。また、当院の待合室の酸素バー(200円)も。冷えは万病のもと、体は温めましょうとの声かけは欠かしません
2023年11月2日 木曜日
100まで筋トレ
TVでお馴染みの順天堂大学スポーツ健康科学部、準教授の谷本道哉先生は筋トレの普及に励んでいます。「100まで生きる」ではなく「100まで歩ける」。全身の筋肉が平均して落ちるのではなく、太ももとお尻の筋肉は20代の頃の約半分に落ちます。サルコペニア、ロコモ、フレイルです。そこで3種。机につかまりフロントランジ。机につかまりプッシュアップ。椅子に座り上体反らし。が推奨されてます。栄養はタンパク質を意識。朝食の納豆卵かけご飯、NTKGがオススメだそうです。3日で1サイクル。1日レスト、休息を入れて、息長く継続をし「100まで筋トレ」。老後に貯金は老後に貯筋。これが、これからの老後資金と信じてやみません