体・健康豆知識
2023年11月8日 水曜日
柔軟性について
体が硬い、柔らかいという状態とは。筋肉にはバネのような性質があり、硬い人はバネが強く、柔らかい人はバネが緩い状態と言えます。ストレッチのやりすぎは最大筋力を下げる理由に成り得ますが、これは筋トレでオールアウト、パンプするまでした時いえるのだろうかと。例えが当てはまるかですが、昔、料理で焦げた部分には発がん性物質があり、食べると良くないと、ずっと言われていましたが、ラットにおける実験で、ヒトへの影響は微細で、がんの罹患率の関係性は否定されているのと似て、芯を食っていないと思っています。エンドフィール(終末感覚)、痛く感じるギリギリまで、やりすぎを気にすることはナンセンスと。「関節周辺の組織の硬さ」も原因で、その組織とは、関節包や靭帯のことで、主にコラーゲン繊維からできていて、加齢により、コラーゲン繊維が癒着し、動きが制限、年齢を重ねると体が硬くなる要因です。「トレーナビリティ」。能力が向上する可能性は何歳からでもです。といっても、単調な動作の繰り返しで面白くないというのも事実ですね(苦笑)。日常生活動作アップなら、股関節と肩関節(腸腰筋、大殿筋、三角筋、大円筋)のストレッチで事足ります。ブログ(筋トレ@メニュー)にてヨガシリーズを展開しています。ご参考に。一ヶ月後の自分の変化をイメージしてニヤッとする、成長を楽しむことができたらと思います
2023年11月5日 日曜日
冷え症対策
冷え性に悩んでいる女性、よく問診します。チェックリストとして、朝起きた時、お腹が冷たい。平熱が36度未満。肩こり、頭痛、腰痛、膝痛が慢性である。便秘や下痢が多い。汗のかき方。PMS(生理痛)強い。これが複数当てはまるとです。温かい食事と浴槽の習慣をお勧めしますが、簡単マッサージも付け加えます。耳の端をつまんで引っ張る。手足の指をつまんで引っ張る。お尻と腰をゆする。の3種。また、当院の待合室の酸素バー(200円)も。冷えは万病のもと、体は温めましょうとの声かけは欠かしません
2023年11月2日 木曜日
100まで筋トレ
TVでお馴染みの順天堂大学スポーツ健康科学部、準教授の谷本道哉先生は筋トレの普及に励んでいます。「100まで生きる」ではなく「100まで歩ける」。全身の筋肉が平均して落ちるのではなく、太ももとお尻の筋肉は20代の頃の約半分に落ちます。サルコペニア、ロコモ、フレイルです。そこで3種。机につかまりフロントランジ。机につかまりプッシュアップ。椅子に座り上体反らし。が推奨されてます。栄養はタンパク質を意識。朝食の納豆卵かけご飯、NTKGがオススメだそうです。3日で1サイクル。1日レスト、休息を入れて、息長く継続をし「100まで筋トレ」。老後に貯金は老後に貯筋。これが、これからの老後資金と信じてやみません
2023年9月22日 金曜日
アロマについて
アロマテラピーには健康効果が立証されています。嗅覚から得た情報は大脳辺縁系に伝えられます。自律神経系の中枢と言われる視床下部にも密接に関係しています。扁桃体、海馬といった情動、記憶を司る器官とも連携しリラックス効果を高めます。フローラル系(ラベンダー、カモミール)。柑橘系(オレンジ、レモン、ベルガモット)。ハーブ系(ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー)。エキゾチック系(ジャスミン、イランイラン)。樹脂系、スパイス系。芳香療法として、それぞれに効能、イライラや不眠の解消、抑うつ感を和らげ前向きな気持ちに。集中力、記憶力を高めたり。気分をリフレッシュして、精神の安定、ストレス緩和に。当院はダイソー(100均)でアロマオイル。自律神経が「ととのう」事ができればです
2023年7月27日 木曜日
第4次コーヒーブーム
今がコーヒーブームで、それが4回目だとは知りませんでした。世界一のバリスタが日本人であったりと。珈琲の淹れ方(ペーパードリップ)をリサーチ。少量で「蒸らし」20秒後、中心から円を描き80㎖、落ちきる前に40㎖、更に20㎖。コクが違うようです。レーダーチャート(五角形のグラフ)で苦味・コク・甘味・酸味・香りとコーヒー豆の特徴を表しますが、違いの分かる男ではないようです。鎌ケ谷のコーヒーショップ「イデカフェ」にて中米産(グアテマラ、ホンジュラス)を購入するもドライフルーツのような、アーモンドのような、カカオのようなという表現もなんか雰囲気です。利尿作用、カフェイン効果、ポリフェノール効果で覚醒作用、抗酸化作用と心臓病、脳卒中、大腸がん、肝がんの予防、血糖値の改善、肥満防止と様々な健康効果が報告されていますので、雰囲気で飲んでいます
2023年6月21日 水曜日
コンパートメント症候群
日テレ「世界仰天ニュース」のTV制作会社から写真提供の依頼の電話。当院の10年近く前のブログにて、コンパートメント症候群の患者さんの投稿を見て。下腿部打撲と足関節捻挫で腫脹が著しく応急処置(アイシング)から経過観察をした経緯。腫れがひどいとその部位の区画が圧迫され、神経、血管が阻害され、最悪の場合、壊死を起すこともあるので注意が必要です。TVでは海でエイに刺されてその毒によるものでしたが、コンパートメント症候群のその一例として。担当スタッフからクレジット(提供のテロップ)、報酬はいかがしましょうかと尋ねられましたが、お任せしますと返答したら返信なしです。勿論、いいんですけど、少し期待してしまいました。(苦笑)
2023年5月25日 木曜日
女性外来
女性外来というのが存在している事をご存知でしょうか。罹りやすい病気には性差があります。例えば、片頭痛やリウマチは女性に多く、痛風は殆ど男性です。動脈硬化の発症率は男女とも同じですが、ピークを迎える年代には性差があります。女性外来と婦人科は一線を画していて、総合診療科の分野といえるでしょう。肩こり外来、頭痛外来もそのひとつ。更年期症状や慢性疲労症候群などの疑いがあれば、行かれるのも手です。特色は女性医師が担当、症状、主訴は問わない、初診は30分、カウンセリング。周囲に理解されず苦しむ方の「良き相談相手」。自分もそうでありたいと思うのです。人格完成に努めること。人格陶冶、この一択。
2023年5月22日 月曜日
健康リテラシー
ヘルスリテラシー、医療リテラシーともいい、健康に関する情報を入手し、理解して意思決定に活用し、適切な健康行動につなげる能力の事を言います。健康意識の高さがカギですが、健康診断を受け病気の早期治療が出来たり、予防ワクチンのメリットディメリットを理解し適切な判断ができる事になりますが、コロナワクチンについてはどうでしょう。ワクチン接種率が高い日本が、感染者数世界トップになったり、ワクチン接種後の死亡例とか、リテラシーに社会的バイアスがかかるんだなと思います。自分はワクチン接種0回ですが、当時カミングアウトは控えてました。WHOが今月、緊急事態宣言終了、事実上の終息宣言ととらえても、マスク着用。これ日本人バイアスだなと思っても、様子を見てマスクする自分、日本人です
2023年5月18日 木曜日
慢性痛について
痛みは大きく分けて「急性疼痛」「慢性疼痛」の2種類があります。体の組織が損傷して起こる急性痛は、その修復とともに痛みは解消します。慢性痛はケガや病気が治癒したにもかかわらず3か月以上も痛みが続きます。一番多いのは腰で、肩、膝と続きます。痛みの電気信号は最初に体中に張り巡らされた末梢神経がキャッチし、その信号は脊髄を通り脳の視床下部を経由し体性感覚野が受け取り痛みを感じます。同時に帯状回という部位で痛みという体験が記憶されます。この記憶が慢性痛と関わっています。人が感じる痛みと医学上の痛覚とは異なり、実は極めて個人的な心理体験といえます。痛みという主観的な感覚を相手に、自分も日々、診療に奮闘していますが、そこで「認知行動療法」。痛みを取ることを目標とせず、痛みが和らいだら何がしたいか、職場復帰から試合出場、旅行、趣味などモチベーションをつくり、痛みへのフォーカス(意識への集中)を外す、そんなカウンセリングから「運動療法」へとシフトします。これが、人に寄り添う整骨院というコンセプトの軸です
2023年4月30日 日曜日
心拍数について
心拍数が1分間に50~100であれば正常とされます。個人差が強い為、数値だけでは判断出来ませんが、50未満の方は、運動習慣があるか、不整脈、徐脈。100以上の方は緊張しやすい性格か甲状腺ホルモンの過剰、貧血。その可能性を示唆します。元気な心臓は1回の収縮で十分な血液を送り出せるので、少ない心拍数で身体に循環させられます。アスリートの「スポーツ心臓」は50未満となります。心臓が弱い方は少しずつしか収縮できないので、臓器に血液を送り出すのに心拍数を上げなければなりません。低血圧の方は心拍数は上がります。また、最大心拍数は概ね220-年齢で表されますが、平常値の個人差の為、心拍トレーニングの際には、その数値の推移が重要ですね。そして、一生における心拍数というのは心臓のポンプの耐用年数という観点から、高い人ほど、寿命は短くなる傾向です。血圧と脈拍は基礎的なバイタルサインです、健康寿命を延ばす上で大事ですね