体・健康豆知識
2024年2月24日 土曜日
養生訓
今から300年前の江戸時代中期、時は元禄時代、産業が発展し、文化は成熟。都市部の生活は華やかで、油が手に入るようになり、あんどんを使用し、夜遅くまで起きる習慣がついたのもこの頃だそうです。また、武家社会での規則、締め付けが厳しく、ストレスも多かったとか。そんな時代背景の中、医学者 貝原益軒の「養生訓」がベストセラーに。何のために健康になるのかという哲学をベースに健康寿命も説かれています。また、腹八分目で有名な「養生訓」。書かれている健康レシピは今も昔も変わらないようです。その頃の平均寿命は50才。30年も伸びた現代においても。歴史は韻を踏む。興味深とです。彼は福岡藩士、83才で亡くなるまで健康で「知っているとは実行すること」。未来にはばたく実践知ですね。六実,高柳が最寄り駅、鎌ケ谷市の岡崎整骨院からでした
2024年2月17日 土曜日
LONG COVID
新型コロナの後遺症は感染者の1~2割に起きるとされています。症状は倦怠感、睡眠障害、頭痛、呼吸困難感、集中力低下、せき、嗅覚、味覚障害と続きます。脳に霧がかかったようなボーッとした感覚、ブレインフォグと表現されます。岡山大学病院では患者さんの気持ちを配慮してコロナ外来との看板は出さず、総合診療科として受付するそうです。3割の患者さんには「体力回復」「疲労軽減」の効果の高い「補中益気湯」の漢方を処方するそうです。半年以上、症状が続く方も半数以上いて、精神的負担は大きい。インフルにしてもコロナにしても、罹患される方は今でも。学級閉鎖の話題は聞きます。ワクチン接種の効果も情報が飛び交います。自分は1度も打っていません。感染症は人類の歴史においてパラダイムシフトを起こします。天然痘、ペスト、コレラ、インフル、エイズ。歴史は繰り返されるのではなく韻を踏む。今年の紙幣刷新で千円札にペスト菌を発見した北里柴三郎。ふむと思うのです。六実,高柳が最寄り駅、この世界の片隅の鎌ケ谷市の岡崎整骨院からでした
2024年2月14日 水曜日
代謝の基礎知識
冬は代謝が下がる、そのように思っている方は多いかもしれません。本来、冬は夏に比べて、代謝が上がる時季です。寒さを感じると、代謝によって自ら体温を上げる必要があるからです。しかし、温かい部屋にこもり運動をさけたり、代謝に水分は欠かせませんが、夏より水分補給が減ったりするので代謝が下がる所以となります。冬こそ外に出て運動です。ウォーキングをされている方、犬の散歩をされている方をよく見かけます。エネルギーの消費量は基礎代謝量、身体活動量、食事の熱産生に分類され、基準の範囲で収まるのが良いとされます。代謝が過剰に活発になる「代謝性疾患」もあります。高血圧、糖尿病、脂質異常症などが代表例です。また、低体温の方は代謝が低く、免疫力が低下していると言えます。ホメオスタシス(恒常性)、一定に保たれていることが大切ですね。新陳代謝とはケガの治癒、皮膚、血液、骨の生まれ変わりなど、破壊と再生を繰り返す「ターンオーバー」が摂理。以上が代謝のおける基礎知識となります。なにはともあれ、疲労感、不調は代謝異常のサインです。「考えるな、感じろ」の部分はブルースリーの名言だったり~、また「友よ、水になれ」もあったり~六実、高柳が最寄り駅、鎌ケ谷市の岡崎整骨院からでした
2024年2月10日 土曜日
足底腱膜炎
朝の起床時や長時間座っていて、最初の数歩に踵から土踏まずに痛みが走る事があれば、先ずは足底腱膜炎を疑います。歩き出すとストレッチ効果で痛みが引くケースがあり、様子を見る方も多いです。職業でいえば、外交員、教師、ホテルの従業員など、また長距離ランナーや跳躍系のスポーツ選手に発症しやすいスポーツ障害でもあります。「かかとの骨」と「指の付け根の骨」に付着している厚い板、足底腱膜が足のアーチの下支えとなっていて、そこにかかる牽引力と圧迫力のストレスで引き起こされますが放置していると半年から1年かかる治りにくい箇所です。治療はストレッチと超音波の衝撃波の物理療法で寛解しますので、根気強い治療が心情の整骨院の得意分野です。ゴルフボールで土踏まずを易しくグリグリするのもディンプル(ぶつぶつ)が効果的。ご用意してます
2024年1月25日 木曜日
漢方薬について
東洋医学では「心身一如」といい不調という自覚症状があること自体を「未病」として治療の対象とします。西洋医学において検査で異常なしで病名が付かず以上という患者さんは多いのではないでしょうか。薬は「楽になる草」。生薬が原料で、安全性は高いですが、副作用がないという過信は禁物だったり、長く飲んでじわじわ効くイメージがあったりしますが、即効性を実感するケースも多いです。未病への漢方薬の処方として、疲労・倦怠感に補中益気湯。肩こりに葛根湯。関節痛に二朮湯。むくみに五苓散。不安感に半夏厚朴湯。漢方医、また薬剤師にも相談できます。かくゆう自分は十年来患っていた花粉症を小青竜湯で治癒した経験があります。因みに「薬屋のひとりごと」というマンガ、秀逸です
2024年1月17日 水曜日
概日リズム睡眠障害
体内時計のことを概日リズムといい、それが狂う事で生活の質(QOL)が低下する障害です。いくつかのパターンがありますが、スマホ、パソコン、テレビからのブルーライト、3交代勤務などの生活要因、精神的ストレス。「健康の基盤」なので見過ごす事はできないかもしれません。朝に太陽光、またはそれと同等の光を与える高照度光療法がありますが、人生の3分の1を費やしている睡眠、質の向上を図りたいと思う中で、毎日、目覚まし時計なしで朝5時に起きる自分も高齢者に多いパターンになります
2024年1月14日 日曜日
起立性調節障害
自律神経の不調により起床・起立時に体や脳の血圧が低下する循環器疾患です。小中学生の女子の発症率が高く、立ち眩み、倦怠感、頭痛、失神が多い症状。午前中に強く出て、朝起きれません。ホルモンバランスが崩れやすい女性に出やすい所以です。仮病や怠けといった周囲の誤解も患者さんを苦しめる一因。体内時計をリセット。起床時間を毎日一定、うつ伏せから起きる、散歩。筋力低下でも症状が悪化します。筋トレを。頑張りすぎは禁物です。周りの寄り添うサポートが必要、、、。コロナ禍のオンライン授業で3割増しとの報告もあります。社会性における疾患の影響を否応なく考えさせられます
2023年12月1日 金曜日
栄養摂取の最新研究
○○は体に良い、効くという情報は溢れています。炭水化物抜きダイエットが流行しました。しかし、極端な摂取制限は死亡リスクを高めるとの研究結果が発表され、警鐘が促されるや否や廃れました。脂質に関してもそう、死亡フラグが立ちます。ロカボ食(低糖質)が良いというのは血糖値が高い糖尿病には有効ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しという事でしょうか。もう一つ、目や皮膚の粘膜を正常に保つ栄養素としてのビタミンA、妊娠初期のサプリ摂取は赤ちゃんの先天性心疾患が発生する危険性が高まります。また、てんかんや精神疾患の内服薬、バルプロ酸、降圧薬の内服も危険要因となります。話変わりまして、早期認知症に対して、ケルセチンというポリフェノールが含まれる玉ねぎが良いとの情報、ポジティブシンキングの維持に役立つ可能性があるとの指摘が研究結果で。はい~情報は溢れています
2023年11月27日 月曜日
骨粗しょう症について
高齢で背中が曲がるのは自然なことだと思いがちですが、骨粗しょう症が潜んでいます。背骨を構成する椎体の圧迫骨折したケースが多くなり、「いつの間にか骨折」といわれる所以です。日本の骨粗しょう症患者は男性400万人、女性1200万人。閉経後のホルモン変化で骨密度が低下するので女性が圧倒的に多くなります。骨粗しょう症の四大骨折は椎体、大腿骨、肩、手首。背中が曲がり重心が前に傾き、転倒リスクが高まる、椎体の圧迫骨折から連鎖する「骨折のドミノ」が懸念。椎体がつぶれた分だけ、身長が縮みます。数年で2センチ、4センチ減で要注意です。筋力低下も大きな要因です。そこで背筋を鍛える運動。ブログ「筋トレ@メニュー」でご紹介している、スーパーマンフライ、バッタのポーズが有効です。5秒キープを1日10回で予防効果が得られるとのこと。うつ伏せになると痛みがでる方はしてはいけませんが、一度、ご相談ください
2023年11月17日 金曜日
腱板損傷について
腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)のうち、特に棘上筋の損傷が好発部位ですが、腕を横に挙げた時に、水平付近で引っかかって痛みがでたり、擦れる軋轢音(ジョリジョリ)が確認されます。インピンジメント症候群。40肩、50肩といわれる関節が癒着する肩関節周囲炎とは違います。非ステロイド消炎鎮痛剤、ロキソニンの飲み薬も有効ですが、損傷は安静が第一です。疼痛が強い場合は局所麻酔の注射をお勧めする事もありますが、先ずは理学療法、当院では超音波治療で手術の選択を待たずに寛解し、治癒に至るケースが殆どです。夜間痛で夜も眠れない時は、肘の下に枕を置いて腕の重みが肩にかからないようにする工夫も必要です。2.3か月と長期を要する場合もありますが、損傷から断裂が拡がる前に受診、通院する事が望ましいと思います