体・健康豆知識
2024年10月19日 土曜日
腎臓病について
慢性腎臓病は全国で1330万人。20歳以上の8人に1人です。高齢化や肥満の増加により、増え続けて「新たな国民病」と呼ばれています。人工透析を受けている方も30万人いて、週3回4時間の拘束を余儀なくされ、著しくQOLが下がります。貧血、むくみ、息切れ、夜間尿、倦怠感と体の不調が現れますが、腎機能の低下は尿検査で発見できます。肥満、高血圧、糖尿病、タンパク質の過剰摂取、遺伝、加齢などの要因で発症、いつでも誰にでもリスク。食生活、、健康リテラシーを高めていかんとです
2024年10月15日 火曜日
メニエール病について
めまいが起こる代表的な疾患「メニエール病」。①難聴②耳鳴り③めまいが繰り返し発症し、数時間で治まりますが、一日に2回以上、発症すればメニエール病と診断されます。耳の奥(内耳)にリンパ液が「水ぶくれ」のように溜まったことで発症しますが、多くはストレスが要因で、30~50代の働き盛りに多く低気圧の時に比較的多いようです。水分の摂取量を増やしたり、有酸素運動などの生活指導がされますが、利尿剤などの薬物療法もあります。目がぐるぐる回る突然激しい回転性めまいが起こると、不安になりますね。以前は治りにくい病と言われましたが、近年では治癒する可能性が高くなりました。難聴は低音から聞こえなくなるという、「老人性難聴」の高音から聞こえずらいのとは逆というのも、特徴です。頭痛によるめまいを訴える患者さんも来院される中、鑑別診断していきます
2024年10月6日 日曜日
卵の雑学
古代エジプトやローマなど大昔から食べられてきた卵。日本では江戸時代から高級食材として病気治癒、体力回復のためのものでした。そして、今では世界2位の消費国です。「タンパク質」「脂質」炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」の5大栄養素のうち、「ビタミンC」以外の全てが含まれているスーパーフードです。一時、コレステロール値の上昇で食べすぎ注意喚起がなされましたが、様々なデータ報告により、一概に論ずる事はできません。何個までと控える必要はないという事です。因みに、卵の殻の色では栄養価は、ほぼ変わらないし、生卵の中にある「白い塊」は「カラザ」といい食べられる部分で、殺菌作用のある酵素や免疫力を高める栄養素が含まれています。日本人なら「TKG」。卵かけご飯のアレンジレシピを楽しみたいものです。
2024年10月2日 水曜日
ストレッチングボードの件
当院にも開業当時の26年前から待合室にストレッチングボードを置いています。足関節の背屈でふくらはぎがストレッチされます。そこで、ストレッチングボード体操。ノーマルな柔軟体操ですが、肩こり、腰痛にも効果のあるポテンシャルの高いアイテムです。アマゾンをポチれば、千円から1万円まで。体操のメソッドが大事で、高価なものは必要ないと思います。究極は家の中のちょっとした段差でも、、、足をかければ効果は期待できます。健康はプライスレス
2024年9月24日 火曜日
コグニサイズって
軽度認知障害(MCI)とは認知症の初期症状同様、物忘れなどの「記憶障害」集中力や意欲の低下、家事の段取りが悪くなるといった症状がでますが、日常生活は支障なく過ごせます。早期発見の取り組みが行われています。コグニチェックリストといい、日常生活における認知機能の低下のリスクを確認します。そして、コグニサイズ。例えば、足踏みをしながら、計算やしりとり、ステップ運動をしながらジャンケンなど、運動と認知課題を組み合わせた運動療法が推奨されています。自治体や企業、職域団体が実施する「認知症サポーター養成講座」(90分)を受講すれば、誰でも認知症サポーターになれます。自分も受講済。チームオレンジといい、地域の取り組み、認知症の方やその家族の支援の緩やかですが、浸透しつつあるかもです。地域とともに、これからも、そしていつまでも、地域医療の整骨院、鎌ヶ谷市の岡崎整骨院からでした
2024年9月13日 金曜日
星状神経節ブロック
星状神経節とは、頚部にある交感神経節(自律神経)の一つで第1胸椎の横にあります。ペインクリニックでは、局所麻酔薬のブロック注射をされます。又、スーパーライザーでレーザー照射もしています。当院もスーパーライザーを2台所有したことにより、星状神経節へのレーザー照射専用が可能になりました。頻繫に使うようになり、臨床データも積みあがってきて、改めて様々な症状に有効だと実感しております。頚椎症、胸郭出口症候群、手のしびれの神経痛、自律神経の乱れ、筋緊張性頭痛、不眠症、、、。
2024年8月4日 日曜日
高血圧症について
高血圧症は繰り返し測定し頻繫に最高血圧140、最低血圧90以上だった場合、疾患として診断しまいす。日本では人口の約3割の4300万人が罹患しているといわれます。そして、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、大動脈瘤、動脈解離、眼底出血という様々な合併症を引き起こすリスクがある為、自覚症状がないのですが、治療が必要な基礎疾患です。肥満、過剰飲酒、ストレス、自律神経の乱れ、運動不足、ミネラル不足、喫煙、遺伝と血圧を上げる要因は多岐にわたりますが、先ずは生活習慣の見直しですね。①減塩、②体重を減らす、③有酸素運動、④喫煙。一日の塩分摂取量を1mg減らすと、血圧1mmHg下がるともいわれ、日々の意識が大切。しかし、塩分もミネラル、この危険な暑さ、熱中症警戒アラートが毎日、鎌ケ谷市からアナウンスされている中、悩ましい。減塩といっても、味噌汁に含まれる塩分はさほどでなないとか、WHOが定める塩分摂取量の基準値を日本人の多くは超えているだとか、情報は氾濫しがちですが、問診において、患者さんに血圧のバイタルはお聞きする項目、正しい知識をお伝えし、健康リテラシーを高めていかんとです
2024年7月19日 金曜日
COPDについて
慢性閉塞性肺疾患のことです。肺の生活習慣病で長年の喫煙が主な原因。「息切れ」「咳」「痰が絡む」など、体重も減ります。肺機能は25歳がピークでその後緩やかに低下します。高齢喫煙者の約半数がCOPDに罹患します。しかし、治療を受けている方はその5%にも達していません。かく言う自分、ヘビースモーカーで「手持ち無沙汰」「口寂しい」といった理由。認知行動療法でコントロールできるようなのですが、10年前の離婚を経験して煙草の本数は大幅に増えました。そして世の中の喫煙率は大幅に減少しましたが、喫煙実態は30年後に反映されるそうです。「肺がん」「ぜんそく」「心血管疾患」「糖尿病」「骨粗しょう症」「歯周病」「妊娠中のリスク」などの合併症の注意喚起は煙草のパッケージに必ず記載されています。自分は禁煙と向き合う日は来るのか。「それは、あなた次第です」との天の声、、、
2024年7月12日 金曜日
腸活について2
脳と腸が双方向に影響を及ぼし合っていること、これを「脳腸相関」といいます。腸には独自の神経ネットワークがあり、そこで感知した情報も脳に伝達される仕組み、「第二の脳」と言われる所以です。この夏、暑さによってストレスを感じたり、多量の発汗で腸に通う血流が減ると腸の働きは弱まり、自律神経は乱れ、だるさを感じます。夏バテは脳腸相関の異常とも言えます。体内時計のリセットが夏バテ対策。起床時に光を浴びて、朝食を取る。トイレタイム、睡眠の質、入浴の習慣、、、腸に良い習慣、養生訓をもって、この夏、乗り切らないと、乗り切らねばです
2024年7月8日 月曜日
腸活について
腸内環境を整える事は、心身の健康維持に重要な役割を果たしています。腸には体内の70%の免疫細胞が集中していたり、セロトニンの分泌や合成にも関わっていたり、健康の土台ともいえるでしょう。そして、腸内細菌が腸壁にびっしりと、種類別に分布している様子が、お花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれます。食物繊維やオリゴ糖が腸内細菌によって分解される際に生み出される「短鎖脂肪酸」を増やす事がカギとなります。食生活では発酵性食物繊維を多く含む食材。もち麦、玄米、小麦全粒粉、きな粉、豆乳、ごぼう、玉ねぎ、ブロッコリー、ニンニク、キウイ、アボガド、なめこ、エノキ、昆布、わかめ、、こんなところでしょう。「具だくさん味噌汁」で取られる事が推奨されたり。さて、危険な暑さがつ