体・健康豆知識
2025年7月26日 土曜日
脳梗塞について
毎年、20万人超が罹患する「脳梗塞」。脳や首の血管に血栓が詰まる事で発症します。「FAST」というセルフチェックがあります。Face、顔(片側)の麻痺。Arm、片腕の麻痺。Speech、言葉の障害。Time、発症時刻。の頭文字を取り、FASTには速く処置(救急車)というメッセージも込められています。入院患者の15%は寝たきりになるか亡くられますが、約4割の方は、以前と同等の生活が送れるほど回復します。血栓溶解薬は発症時刻から4時間半以内、カテーテル手術は24時間以内と判断できた場合に行えることになっており、FAST(速く)が重要。当院でも、脳梗塞の後遺症のリハビリは、ケースバイケースで行っています
2025年7月22日 火曜日
炭酸パワーについて
炭酸水とは、水に二酸化炭素が溶け込んだものです。血管を広げて血流促進効果がありますが、そのメカニズムとは。炭酸ガスは、体内でエネルギーやタンパク質などを作る過程で発生する老廃物です。その為、細胞により多くの酸素や栄養を送り込もうとする反応で、血管が拡張し、血流が増える仕組みです。また、胃腸のぜん動運動が活発になり、食欲増進、消化吸収もスピードアップします。また、水よりも、早く水分吸収されるため、熱中症対策にも。胃を膨らませて、食べ過ぎ対策、皮膚の血流促進でターンオーバー(皮膚の再生)等々。しかし、逆流性食道炎の方は胃酸の逆流を促すため、NGです。歯を溶かすと聞く事があると思いますが、口の中にある時間はわずかで、歯を溶かすほどではないようです
2025年7月15日 火曜日
効果的なウォーキング
ズバリ、「速歩」です。何とか会話ができる速さ、所謂、有酸素運動ですね。「大股で歩く」「腕を大きく振る」「膝を伸ばす」。中強度活動なのですが、1日8000歩を目標に、その内の20分が目安です。速歩だけでなく、ほとんどの趣味のスポーツは、それに当たりますし、階段の昇降、買い物でも。同じ地域の住民のデータを長期間取った研究の成果は「中之条の軌跡」ともいわれ、生活習慣病のリスクが、大幅に減っています
2025年7月9日 水曜日
難聴について
耳も疲れます。いくつか種類はありますが、難聴の多くは改善できます。たまに、キーンというような音を感じる程度の「耳鳴り」は生活に支障がなければ大丈夫だとか、突然、片方の耳が聞こえなくなる「突発性難聴」は2週間以内に治療しないと聴力が改善しない可能性があるなど、留意点はありますが、難聴リセット法をご紹介します。「ギョウザ耳」。手で耳全体を顔側に折り曲げて、圧をかけ、耳を塞ぐマッサージ。「あくび耳抜き法」あくびで空気一杯吸ったら、鼻をつまんで、耳から空気が抜けるように耳抜き。耳鼻科で行う「鼓膜マッサージ」「通気治療」とほぼ同様の効果が得られるようです。
2025年7月6日 日曜日
熱中症対策
熱中症対策が各組織において義務化になりましたね。4つの病型に区別されます。①熱失神、めまい、たちくらみがそうです。②熱けいれん、こむら返りがそうです。③熱疲労、脱水症状がそうです。ここまでは、体温調節が機能しています。④熱射病、体温が40度を超えて、意識障害を起こします。ここまでくると、速やかに身体冷却、体温を下げる、救急救命措置が必要になってくる場合があります。予防のポイントは「暑熱順化」です。適度な汗をかく習慣です。軽いウォーキング、エレベーターを使わずに階段を利用、入浴時の発汗作用を利用などです。スポーツをしている人は日常的に汗をかき、暑熱順化ができているので、強い体になっていますが、炎天下では、追いつきません。「アイスバス」氷水を全身につけることが理想ですが、用意できない時は、ホースで水道水を全身にかけて、強風を送りましょう。スポーツ指導者としての意識は高めていきたいと思っています。
2025年7月2日 水曜日
椎間板ヘルニアについて3
人口の約1%(100万人)が罹患しているとされる「腰椎椎間板ヘルニア」。近年、注目されているのが、「酵素注入療法」。手術適応となった患者に酵素系の薬剤をはみ出した髄核に注射すると、半数以上で痛みが軽減し、手術回避できるといった効果が出ているようです。しかし、治療法の第一選択は保存療法。装具療法(コルセット装着)、温熱療法。ストレッチ体操も血行促進のアプローチです。マクロファージ(免疫細胞)の効果が認められて、3か月の経過観察は、すでにマニュアルです。また、喫煙が発症率を2割以上高くしているというデータは、自分にとっても耳が痛い報告です(苦笑」)。発症のきっかけで1番多いのが、前かがみで重い物を持つというのは周知で、排尿障害が一番、重篤で、この第一選択はオペとなります。先ずは「ラセーグテスト」。足上げでの痺れ、痛みの確認は、当院でもマストです